小学生の場合、将来野球を続ける場は中学・高校・大学・社会人又はプロ・草野球と様々ですが、成長しきった時にどれだけ良好な状態で関節を温存できるかが後のプレーに重要だと、現段階でポイントといわれております。なので成長期(特に小学生時)に過度の負担を強いれないことが大切です。
子供はよっぽどひどくならないと自分から『休む』とは言いません。むしろ痛みが存在してても『投げる、大丈夫』などと言います。普段から”休む事は悪くないこと”、”痛くなったら気軽に言える”といった環境づくりを、周りの大人がつくってあげることが、野球肘の重症化を防ぐ一番の方法です。野球肩も同じです。スポーツ医学は一昔前に比べて、ものすごく発展してきましたが、グランドにいる大人達がそれを理解しなければ何もかわりません。せっかく始めた野球というスポーツを長期離脱、諦めるというふうにならないためにも、ケアや予防に努め万全の状態で常にプレーして楽しんでほしいと願います。
成長期の野球肘でもっとも注意が必要なものに、離断性骨軟骨炎というものがあります。簡単に要約すると上腕骨の関節部(外側部)が変性・壊死していくものです。進行すると病巣部が遊離し、関節内を骨片が移動する状態(関節ねずみ)となり関節の制限をきたします。また治療期間も1年かかることもあり、手術が必要になることもございます。この病態がやっかいなのは、初期は無症状だということ。症状が出現してきた頃には、進行していることが多いです。しかし早期発見ができればこのかぎりではございません。
少しでも早期発見が重要だということと、関心をもっと深めるため、当整骨院では野球肘評価とメディカルチェックを随時おこなっております。
野球肘評価とメディカルチェックの詳細
対象 | 小学4年生以上 |
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内容 | エコー(超音波による観察) ・超音波は骨や軟骨、周囲の組織を総合的に評価ができます ・レントゲンより分解度が高く、また小児に対しても非侵襲的で安心 |
身体チェック | 推奨される可動域の測定および改善のためのドリル |
料金 | 3,500円 |
※完全予約制…チェックポイントを細かく診ていくため時間がかかります。ご了承ください。
※チーム単位でお考えの場合、ご相談下さい。